ごはんとみそしるの日記

日々のあれこれ

この道をいけばどうなるものか

 10年以上も離れていた仕事に、期間限定で復帰することになった。そんな気などさらさらなかったので、そんな仕事をしていたことすら忘れかけていたのに、ひょんなことからそういうことになってしまった。

 正直言って不安ばかりである。現在の生活は、今の自分に合わせてカスタマイズを繰り返しており、必要がないと判断したものは、物も習慣も考え方も思いきって断捨離をしてしまっている。

 何より不安なのは、周囲のテンポに合わせて頭が働くのか、ということだ。集中力や注意力、先読みの力など、常に神経を研ぎ澄ませていなくてはならない。これまでは毎日をカリカリせず機嫌よく暮らせるように、何事も「気にしない」力の育成に励んできたといってもよい。仕事に不可欠なこれらの力は、私の中でもう退化してしまっている。

 実は、もうすでにあれこれやらかしている。採用前の健康診断を受けた病院では、提出する書類の「職歴」を書く欄に「病歴」を記入してしまうし、尿検査を提出する場所を指示する張り紙が見つけられず、病院内を尿を持って右往左往してしまった。これでは、仕事に復帰する以前の危機ではないか('_'?)

 失ったものはしょうがない。なんとか使えるものを探す。わからないこと、できないことを見栄などはらず「できない」と受け入れ、助けを求めることはできるようになった。下手にカッコつけず、等身大の自分で機嫌よく過ごすことを由と思える自分がいる。その力のお陰で現にこの健康診断では、誰もが優しく気持ちよく接してくれ、自分がわからないこと、要求したいことをひとつ残らず伝えることができ、こちらの少々無理なお願いも笑顔で受け入れてもらえたではないか。

 カスタマイズされた自分のまま、まずは一歩を踏み出そうと思う。降って湧いたようなこの挑戦も、きっとこれまでの道の延長線にあるはず。

「この道をいけばどうなるものか」

勇気をくれた人がいる。

「行けばわかる」

 その通り。とりあえず一歩を踏み出し、道を作ろうと思う。