ごはんとみそしるの日記

日々のあれこれ

ドンマイ

 主人が先週、肋骨を骨折した。出勤の途中、凍っている道の上にフワッと積もっていた雪…そこでやってしまった。

「病院に…行きたいから…連れていって…」という弱々しい声の電話を受けて職場に迎えにいくと、一ミリ動くのも必死!という状態の主人が待っていた。

 どう車に乗せたらいいのか…何をするのも痛いに決まっているので、本人が覚悟を決めるのを待つしかない。覚悟を決めて動いてはものすごく痛がり、おさまるのを待って、また次の動きの痛さと戦う。それを繰り返してなんとか車に乗り、ちょっとした振動にも呻き声をあげて痛がるのをやっとのことで病院に運んだ。

 診断は予想通り「肋骨の骨折」だったが、だからといって症状が軽くなるわけでもなく、ベルトを巻いて締め付け、痛み止めをもらい、また四苦八苦して車に乗り込み、帰路に着いた。

 靴を脱ぐのも、服を着替えるのも自分ではできないので、私もいつになく甲斐甲斐しく面倒を見ることになる。ひたすら痛がっている主人と、甲斐甲斐しい自分。そのシチュエーションに、思わず笑いがこみ上げる。主人はそんな私にムッとしているのかもしれないが、怒りを表現するのも苦しいし、しかも今私と喧嘩しては自分では何一つできないのだから、受け入れるしかないのだろう。

 主人の怪我を知って長男が電話をくれた。次男に「ちゃんとお父さんを介抱してあげなさいよ。」と話すと、次男は「カイホウってなに?」と答えていた😅我慢強い長男は「お父さんが食べたあとお皿をさげようとしたら『お父さん、僕がさげようか。』とか言ってあげることだよ。」と教えていた。
 
 主人の一大事ではあるが、家族はどこかユーモラスな対イベント対応である。真面目な顔で心配するのが双方で照れ臭いというのもあるし、やってしまった💦という主人の自己嫌悪を無意識のうちに家族総出で笑い飛ばし、「ドンマイ」と伝えている(つもり)…のである🙆

 あれから数日たち、少しずつどうすれば痛くてどうしたら痛くないのかを学び、そもそも痛み自体が日に日に落ち着いてきて、動きがいくらかスムーズになってきた。それでも、くしゃみをした時などの「無言の悲鳴」に、周囲に緊張が走る。しかし、しばらくフリーズしている主人を尻目に「大変だねー。」と我々は日常生活に戻る。

 「ドンマイ」は伝わっているとは思うけど、もしかして主人は本当はもっと優しくしてほしいのかもしれない😅