ごはんとみそしるの日記

日々のあれこれ

言い間違いの記録

 我が家の「言い間違い大臣」の次男は、数日に渡って絶好調だった。次から次へと新作を披露してくる。

 

 朝食を食べながら占いの話になり、「タロット」と言いたいところをしれっと「トロッコ」とのたまった。母は指摘したが、本人は「そんな小さなこと」とでも言いたそうな表情である。

 

 しかし確かに、それは小さなことだったかもしれない。彼はその日、兄の車に乗せてもらいながら「アイヌ」と言いたいところを「アヌイ」と言ったのだとか。知ってる言葉をあえて言いにくそうに間違えるなんて、かなりの上級者とも言えまいか…。

 

 さらに翌日、友達と釣りに挑戦したいと言う彼に、釣った魚はどうするつもりかと聞くと、自慢げに「リバースするつもり。」と返答してきた。リバース⁉️私の頭の中では、裏返して柄が変わるお魚さんが浮かんで、一瞬で撃沈したのであった。

 

 そして極めつけ。テレビで「中島みゆきの悪女」というフレーズを聞いて、「あっ、あの歌?ほら、『呪いま~す~』ってやつ。」と言い放ったのだ。もうスゴいとしか言えない。ダブルで間違ってくる…。違うよ、と伝えると、「祟ります、だっけ?」と畳み掛けてきた。

 

 ここまで来ると、この言い間違いを記録して後世に残しておくのが母の役目だと思い直している。

 

 こんな彼だが、4月からはなんとか無事に大学生になってほしいものだと願っている母なのだった。