ごはんとみそしるの日記

日々のあれこれ

toi toi toi

 次男の大学進学のため札幌に数日滞在し、帰路に着いた。なかなか湧いてこなかった「感傷」もさすがにここ数日はなにかと登場し、おかげで「子離れ」の準備をすることができた。


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  次男は、末っ子気質そのもので、家族には自分で考えるより疑問形で口にして周囲に考えさせ、動いてもらうのが常の甘えん坊である。「どうしたらいい?」から「何時に出たらいい?」まで、逐一口に出しては周囲が答えを出すのを待っている。「自分で考えなさいよ!」と言い放しつつ、なにかと世話を焼くことになり、自己嫌悪に陥ること幾度か…。それは、主人も、兄である長男も同様だ(何度も私に叱られている)。

 しかし、これがもう自分に向けられることはないのか、と考えるとなんとも言えずさみしい…。大見栄を切ってなんでもないふりをしているが、もう頼られることはないのか…という喪失感は、結構大きかったりするのだ。

 

 彼にはたくさん楽しませてもらった。小さくてあどけなかった頃はもちろん、今に至るまで、いいことも悪いことも、うまくいったことも失敗も、彼のことは「家族のこと」だった。真面目にやっているのに笑えるエピソードを生み出す才能は、我が家の自慢であり、宝だった。おおよそアカデミックなキャラではないが、最近テレビの英語に反応したり、朝ドラで出てきた憲法の序文を諳じたりしている様子をみると、受験勉強で身につけたものも少なからずあったのだろうと感じる。かけがえのない仲間が年を重ねるたびに蓄積されているのも、周囲の優しさや幸運もあるが、彼の持っているなにかがきっと影響しているのだろう。心配はつきないが、間違いなく、我が家の自慢の息子なのである。

 

 今まで彼がくれた幸せな時間に感謝。そして、あと、親としてできることは、見守ること、祈ること、あとは、なけなしのお金を出すことくらいか。

 

 彼のラインに

ドイツの「うまくいきますように」というおまじないを送っておいた。

 toi toi toi !!!