ごはんとみそしるの日記

日々のあれこれ

道しるべ

お父さんへ

 手術が終わって、二週間だね。きっとまだ思うように身体が動かせないでいるよね。病院でどうしているのかなぁと毎日想像しています。

 手術、大変だったよね。手術後にたくさんの管につながれたお父さんを見たとき、「本当によく頑張ったなぁ」って感動したよ。不安はたくさんあったと思うけど、私たちには一切口にしないで、ただ「頑張ってくるわ」って言ったよね。それ、有言実行だったね。

 手術が終わっても今はまだ、以前より身体の自由はきかないし、我慢することも多いし、お母さんにも会えないし、ストレスたまっちゃうよね。もしかしたら今の方がつらいかな?

 でも、せっかくもう少し長く生きられるようになれたのだから、今は腹を据えて、これからの生活のための身体のメンテナンスをしてね。

 今回のことでつくづく思ったのだけれど、87才になる経験は私たちはしたことないから(笑)、お父さんが私たちの道しるべになります。

 若い頃できていたことができなくなったり、当たり前だったことがそうではなくなっていくこと。今少し、私にもわかってきたけど、そんな中でも、丁寧に生きていく、ということはどういうことなのか。私たちも子どもたちも、自分がそうなっていくにつれ、今のお父さんの生き方を参考にしていくと思う。

だから、若い人顔負けのようにバリバリ活発に動き回るよりも(そうしたければ、もちろん応援しますが😅)
自分ができることを、丁寧に楽しんでいる姿をこれからも見せてほしい。全てが、私たちの道しるべになるから。

 退院は待ち遠しいけど、病院でしかできないこともあるから、焦らず療養してね。帰ったらやりたいことを思い浮かべながら、リハビリに励んで(楽しんで)ください。