先日、髪を切りに行きつけの美容室に行った。美容室に行くのは、いつも楽しみだ。最近何かとゴタついているし、ヘアスタイルも変えて、気分もスッキリしようと思っていた。
自分の希望を伝え、あとは美容師さんに委ねる。雑誌を読みつつ、チラチラ鏡を見て確認。脱皮するようなリフレッシュ感がある。
ああ、やっぱり今日は美容室に来てよかった❗
ところが、一番の感動はそのあとの意外なところに潜んでいた。
それはシャンプー。
新しく入ったアシスタントの彼女の手は、ベテランの方と違う動きをする。本当のところはわからないが、美容師さんはシャンプーを繰り返し続けていくうちに、手がその動きを覚え、特に意識することなく動いているような印象だった。その人の中に染み付いたマニュアルに従って。
ところが、この新米アシスタントさんからは、そういう感じを受けなかった。でも、不慣れ、ということではない。
とても心地がいい。同じところを何度も洗ってくれている。きっと、毛染めで顔についた液を丁寧に落としてくれてるんだな、とわかった。すべての動きが「丁寧」で「私への思いやり」を感じさせる動きだった。
大切に扱われている
今、私は大切に扱われているなぁ
と感じた。ちょっとウルッとするくらいの感動だった。色んなざわつきが溶けていくようだった。
シャンプーを終えたあと、アシスタントさんに「こんなに大切に扱われたの久しぶりです。」と正直に伝えた。彼女はちょっと照れて「髪を洗ってもらうのは気持ちいいですよね。」と控えめに受け止めてくれた。
大切に扱われる
これはすごい。
別にいつも家族に大切にされていない、ということではない。けれど、自分の身体が大切にされていると感じる機会など、普段はほとんどないことに気がついた。
介護や看護のお仕事が、今までとは全く違う視点でとても魅力的に感じた。