昨日、髪を切ってきた。二ヶ月ぶりである。ショートカットの私にとっては、心地よく過ごせるサイクルは一ヶ月半。これを過ぎると、みるみる見た目もあつかい具合も急降下する。
いつもなら、次男の野球練習の送迎のついでに、街の馴染みの美容室に行くのだが、今回はちょうど行きたいと思ったタイミングで次男が怪我をして野球練習を休んでいたため、そこから2週間おあずけを食らった。街までは約40キロ。ケチケチ主婦としては時間もガソリン代も惜しいので、「ついで」がないと躊躇してしまう。
というわけで、次男の練習復帰を待ちわび、やっと念願の美容室に向かうことができたのである。
私のもさもさ頭をカットしながら、美容師の男性は「やはりカットは一ヶ月半が限界ですよね💦」と繰り返した。最初は私の2週間の不快さを気遣ってくれているのかと思ったが、あの繰り返し具合を鑑みると、どうやら切る方としてもあまりにもさもさなのは大変なのではないか。芸術家としてのこだわり以前に「羊の毛刈り」をさせられてる気分だったのではないかと推察する。
カットが終わった後の私は、まさに毛刈りを終えた羊…いやいや脱皮を終えたザリガニのような気分だった。生まれ変わったような心地よさ。
しかし、この2週間の自分を振り返ると、理由のないイライラ、不機嫌さと常に戦っていたように思う。これがもさもさ髪のストレスだったとしたら、私のケチケチからくる我慢というのもはた迷惑(もちろん自分にも)だったなぁと反省している。
永らく染み付いたケチケチ病は、無駄な我慢でストレスを増やし、家族にもそれは影響をし、小さな幸せをたくさん逃しているのではないか。
ケチケチ病を見直す。
これは、精神的脱皮になるかもしれないと、ちょっとときめいている。