ごはんとみそしるの日記

日々のあれこれ

キャプテン

 次男が出場する高校野球の夏季大会1回戦を応援に行った。残念ながら、チームはエラーが重なりコールド負け。あっという間に彼の夏季大会は終わってしまった。

 ここまでチームを引っ張ってきてくれた3年生は、これで引退。試合後後輩に向けて一人一人挨拶をした。そしてその中で、キャプテンの言葉に私はすっかりやられてしまった。

 僕はキャプテンはやりたくなかった。どうしても他にいないから、ということでやることになったけど、毎日、2年生(次男の学年。ヤンチャ集団💦💦)と練習するのが嫌で、何かある度にイライラしていた。それで理不尽な言い方をしてしまったこともあったと思う。だけど、4月になって、本当に少しずつだけどみんなのことがわかってきて、練習に行くのが楽しくなって、やっぱり野球っていいなと思えるようになった。
そう思わせてくれたのは、ここにいる3年生、2年生、そして入部してくれた1年生のおかけだと思う。みんなにとっては、いいキャプテンとは言えなかったかもしれないけれど、これまでやらせてくれて、ありがとうございました。

 時折、言葉を詰まらせながらも、自分の思いを語り、深々とお辞儀をした。

 飾らない真っ直ぐな言葉の中に、彼の1年間が溢れ、圧倒された。逃げずに苦しみ続けて、ここまで来たのだ、という誇り。自分の弱さをさらけ出し、一切人のせいにせず、言い訳もせず、自分を成長させることでつかみとった手応え。大人の世界では、とんと感じられなくなったこの直球に、もうすごすぎて、「参りました❗」と思った。

 1回戦負けの弱小チーム。けれど、彼らの1年間はキラキラ輝いている。「野球を学ぶのではない、野球で学ぶのだ。」と次男の恩師が言っていたっけ。あっぱれ高校球児!尊敬を込めて、精一杯の拍手を送った。