ごはんとみそしるの日記

日々のあれこれ

海洋実習

長男が「海洋実習」とやらで、1週間ほど出かけている。「電波の届かないところにいるので、全く連絡はとれないから。ニュースとかも見られないし。」という連絡を出発前によこした。その連絡すら、かなり久しぶりの連絡で、何を今さら…という気もしたが、連絡をとろうと思ってもとれない、ということと、彼は今いろんな情報から遮断されている、という状況はやっぱり特別な感覚となってこの数日を過ごしている。

いつもなら詳しくチェックしている大好きなファイターズの活躍も、彼は知らないのか、もったいない。朝ドラとか、確か見てたんじゃないかな。面白くなってきたのに、とか、いつもは考えないことを考えてしまう。

彼が家を出て学生生活を送るようになって2年以上がたち、その状況にも慣れたつもりでいたが、「ケータイですぐつながれること」「同じ社会の情報を共有していること」で安心を得ていた部分がかなりあったことに気がついた。

きっと日本の陸地からさほど離れていないところにいるのだろうが、私にとってはどこか未開の地に行っているとか宇宙に出かけたとかいうのと同じようなものだ。

ヤッパリ心配ではあるが、きっといい経験をしてくるだろう。ビビりの彼は、何をするのもオドオドしているのではないか。いや、そろそろ外面(ソトヅラ)を意識して目一杯平静を装っているだろうか。それとも、気の合う仲間と学問そっちのけでサボっているのかも…。

どうあれ、戻ってきた彼がどんな報告をしてくれるのか楽しみである。それが文句タラタラの報告であっても、きっと貴重な体験であることは確かなのだから。

その報告は…できれば戻ってきてすぐにしてほしいものだと思う。ささやかな母の願い。子離れは、行きつ戻りつ、するものなのかな。