息子が近寄ってくる。
「あのさぁ、一円玉がものすごく貯まっちゃったんだけど、どうしたらいいかなぁ。」
またかよ💦カチンとくる。
「あのさぁ、どうしてお母さんがあなたの一円玉のことまで考えなきゃいけないのよ。どうしたらいいのか、自分で考えてからお願いに来てよ。」
息子、ムッとしたような表情。しかし、自分で考えずすぐに母に決めてもらおうとする「どうしたらいい」発言は、私の気持ちを逆なですることに彼は気づいている。
「えっと…」
おっ、言い直すつもりだな。
「一円玉がたくさん貯まっちゃったからさあ…協力してくれない?」
協力?たちまち、私の意地悪心が再燃する。
「協力?いいよ。じゃあお母さんがそのたくさんの一円玉もらってあげる。邪魔なんでしょ?持っておいで。」
息子、困った表情で
「もう少し考えてくるわ。」
ちょっといじめすぎたかな。逆ギレされないうちに、教えてあげよう。
母はちょっと反省。ホントは最初からわかってたのに。彼が本当は「両替」という言葉を思い出せずに困っていたことを。