ごはんとみそしるの日記

日々のあれこれ

ピアノ🎹

 主人の誕生日祝いに、ずっと行きたかったレストランを家族で訪れた。1日に3組のみというこのレストランは、なかなか予約がとれないのだが、偶然にもこの日は我々だけの予約だった。

 ご自宅を改装した部屋には、70代の女性オーナー(シェフのお母様)がお若いときに一目惚れして購入された骨董のオルゴールを始め価値ある品々がさりげなく置かれている。中でも、女の子が生まれたら習わせたいと思って購入したというアップライトのピアノの佇まいは、懐かしさを漂わせつつ、手入れが行き届いていて大切にされてきたことが伝わってきた。

 

 そんなピアノに、大胆にも次男が手を伸ばした。スマホで楽譜を出して、単音で「幸せなら手を叩こう」に挑戦しだしたのだ。あまりのミスマッチ、しかも彼は楽譜を読むのもやっとの超初心者🔰だ。しかし、父の誕生日祝いの席で、楽しませようという彼の意図は受け入れられ、その場はとても和やかになった。(かなりの笑いに包まれた😅)

 

 その時、私の中の思い出の扉が開き、小学生の頃ピアノを習っていて、同じようにアップライトのピアノで稽古していた空気感を思い出した。

 ピアノのふたを開け、鍵盤にかけられたフェルトの布をたたんで脇に置き、椅子の高さを調節して腰かける。そんな昔のルーティーンをどうしてもやってみたくなったのだ。

 そして、そこまでやったらなにか弾きたくなって、昔を思い出しながら「大きな古時計」を両手で弾いてみた。適当な伴奏だけれど、しかも何度かつっかかったりしたけど、「幸せなら手を叩こう」の後だったからか、演奏会的な扱いで聴いてもらえて、調子にのって演奏後にお辞儀までしてしまった。


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 思った以上に気持ちが上がって、ピアノを弾く自分に酔いしれた。昔、バイエルを弾きながら、将来の夢はピアノの先生、って言ってたときがあったなぁと思い出した。