ごはんとみそしるの日記

日々のあれこれ

野球ロス

 終わってしまった。次男の高校野球。代表決定戦で破れ、3年生はとうとう引退となった。

 

 なんだか夢を見ているようだった。1年前まで公式戦に一度も勝ったことのない弱小チームだった我がチームは、どんどん力をつけ、シード校となり、あとひとつ勝つとなんと57年ぶりの地区代表というところまでこぎつけた。決勝戦は全校応援となり、ブラスバンドの演奏の中、全校生徒の「かっせかっせ」の応援を受けて戦うことができた。それだって奇跡のようだったが、選手たちも親たちもその一つ上の奇跡を目指した。もう少しで手が届きそうだったけれど、悔しくもそれは叶わなかった。終わった瞬間の喪失感は、数日たった今も身体から抜けずにいて、それは選手だけでなく、親も同様だ。

 

 けれど、何て幸せな時間だったろう。最後にあんなにドキドキワクワクさせてもらった。人様の子どもの名前を呼び捨てで絶叫するなんて、もうきっとないだろうと思う。

 

 次男が野球を始めてから、家族の土日はずっと野球中心だった。野球のお陰で、家族みんなで青春ができた。だからこそ、今、家族みんなで野球ロスにドップリ浸かっている。この気持ちを、様々なものへの感謝を込めて大切に味わおうと思う。
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