ごはんとみそしるの日記

日々のあれこれ

ふつうの日

 6月は厳しかった。初旬になんとなく喉が痛い、と思い、朝、コロナを警戒して病院で検査を受けた。コロナもインフルエンザも陰性。安心してそのまま仕事に行ったが、その日から症状は日に日に悪化していった。

 病院からもらった薬を飲んでいるにもかかわらず、ものすごい咳が出るようになり、数日後とうとう発熱。仕事を休んだ。熱冷ましで熱は下がっても、咳はいっこうに治まらない。黙っていれば止まっている咳も、少ししゃべった途端に堰を切ったように止まらなくなり、周囲がドン引きしてしまうほどだ。

 どうやら「咳の風邪」が流行っているらしい。とはいえ、わたしはこれまで、風邪を引いても3日は寝込まないのが常だったので、いつまでたっても回復しない身体に、自分も周りも戸惑った。

 初めはしょうがないなぁという余裕のテンションで、ゼリーやヨーグルトなどを買ってきてフォローしてくれていた子どもたちも、だんだん切羽詰まってきて、「早く大きな病院行ってきなってば‼️」と不安丸出しで怒ってくる。病院をかえても薬をかえても、目に見えた回復は感じられず、次男はとうとう「お母さん、それ、治るの?」とストレートに不安を口にしてきた。あれだけおしゃべりなわたしが話すことが億劫になるほどの咳に、結局3週間近く苦しめられた。

なんとか回復し、咳もでなくなり、症状も終息した。ずっと自分らしくない病人モードだったので、早くいつもの自分に戻りたかった。そこでまずは、気持ちのリハビリに、体調を崩している時に気になっていた家中の掃除に没頭した。雑草だらけの庭の掃除にも汗を流し、そこでちょっと、厄を落とした気持ちになれた。

 

 そして、回復2日目。久しぶりに「ふつうの日」を過ごした。近くをジョギングし、友人に手紙を書き、今週の常備菜を作った。特に出かけることもなく家でふつうに過ごした。そうしているうちに、思いっきり「ふつう」っぽいことをしたくなって、庭の花を摘んで瓶に活けた。滅多にやらないことをわざわざやって、「ふつう」を演出するなんて、やっと本調子が戻ってはしゃいでるな、と自分で思った。センスないのはバレバレだけど。


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