初めて干し柿を作った。私ではなく主人が作った。
主人の故郷長野で独り暮らしをしている義父から荷物が届き、その中にたくさんの柿が入っていた。食べてみると…渋い!
義父に電話すると、荷物を送るついでに、庭の柿の木になっていたものを思い立って送ってくれたとのこと。「珍しいかと思って」
そんなオチャメな義父のパスを主人がキャッチした。「確か母さんがあの木の柿で干し柿を作ってたんだよ。」と。
ネットで作り方を調べ、作ってみることにした。まずは皮をむいた。
さて、どうやって干そうか。よく見るぶら下げスタイルは、カラスに持っていかれそうだし…。思案の末、使用したのはコレ👇
それから毎日、主人は帰ってくると、窓を開けて干し柿達のメンテナンスに心を砕いた。「愛でていた」というべきか。毎日でき具合を確認しては愛しげに見つめ、雨が降るとビニールをかけ、雨が上がるといそいそとビニールを取り除き、風が強いと家の中に避難させる。大切に大切に…慈しんでいた。
そして…
無事、干し柿が出来上がった。丁寧にごみを取り除き、ひとつひとつ並べていく。
食べてみると、あの渋柿とは思えないくらい甘くて美味しかった。
途中からなんとなく気づいていたが、これは主人のミッションだったのかな、と思う。義父からバスを受け取った主人は、それを天国の義母に心を込めてシュートしたのだ。
年末に義父に会いに行ったとき、得意気に報告するであろう主人の様子を観察するのが楽しみである。