ごはんとみそしるの日記

日々のあれこれ

守りが巳🐍~ちゃん2




 去年の7月、我が家に住み着いている巳🐍~ちゃんとの遭遇は合計3回あった。しかし、8月になるとパタリとその姿は見られなくなった。それでもきっと居るんだな、と思って時には何気に話しかけたりして(はた目には独り言)いた。

 そのうちに冬になり、「冬眠してるのかなぁ。」などと家族の話題になっていたが、当然姿は見かけなかった。

 春になり、雪が溶け出したので、ばったり出くわすのではないかと心の準備をし始めた。

 でも、4月が過ぎ、5月になっても、巳~ちゃんは姿を見せない。どうしたんだろう。冬の間に凍えちゃったんじゃないだろうか。それともうちから出て行っちゃったのかな。「どうしているんだろう。」という会話が時折交わされるようになった。

 6月になり、とうとう去年初めて遭遇した7月になり、それでも巳~ちゃんは姿を現さない。私たちはほぼあきらめてしまい、「きっと新しい住み家を見つけたんだね。」と、感じている一抹の淋しさに気がつかないふりをして、思い出をフェイドアウトさせようとしていた。

 そんな8月のある日の朝、外に出ると、初めて会ったあの玄関前に、愛しの「うちの巳~ちゃん」がノンビリひなたぼっこしていたのである。
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 嬉しさのあまり、うちに飛び込んで子ども達に「巳~ちゃんがいたっ!」と叫んだ。次男と帰省していた長男が「ヤッタァ!」と走り出てきた。3人であらためて巳~ちゃんと対面すると、巳~ちゃんはこちらの興奮ぶりにちょっとビックリしたのか、ヤレヤレというようにゆっくり動きだすと、また我が家の外壁のすき間に戻っていった。

「まだちゃんとうちに居てくれたんだね!」と3人で喜びを分かち合った。「よかったねぇうれしいねぇ」と口々に言いながらうちに入り、ふと去年の初対面のことを思い出し、あの時の思考停止するくらいのショック状態と今との心境の変化に我ながら笑ってしまった。1年間の間に我が家にとって巳~ちゃんは、とても大切な愛しい存在になっていた。

 家に入ると、主人だけが居間でひとり、所在なさげに怯えていた。

あとちょっとつづく