ごはんとみそしるの日記

日々のあれこれ

懐かしの人~LINE BLOG最後の投稿

「中野です。」
電話の向こうから、懐かしい声が聞こえた。若い頃、第2の親のようにお世話になった人から、突然電話がきた。

 いろんなことが重なり、少し距離をとって待機しようと思っていたら、電話もつながらなくなり、手紙も宛先人不在で戻ってくるようになった。関わりのある人に所在を尋ねたが、だれも知っている人はいなくて、15年近く音信不通が続いた。もう会えないのかも…そう思いながらあきらめきれず、アドレス帳もそのままにしておいた。いつか、もしかしたら会えるのではないかと…。

 登録されていない携帯番号から電話がかかってきたのは、ついさっき。「どちら様ですか?」に、懐かしの声で名前を告げてくれた。

 思いがけない、でもいつかは、と待ちこがれていた声だった。

 札幌の施設に入られているとのこと。残念なことに奥さまは7年前に亡くなられたと。あぁ、会いたかった。

 変わらない声に、時間が戻っていく。話したいこと、当時の思い出が次々に溢れ出てくる。テレビ電話でもないのに、まぶたに当時の笑顔が張り付いているようだ。

「絶対に会いに行きます!」と宣言して、電話を切った。今日はなんていい日だろう。早速、ずっと更新されなかったアドレス帳を更新した。これからは、またつながっていられる。

 LINE BLOG最後の日に、こんな素敵な電話がきたのは、ギフトなのかもしれない。だから、元気に明るく、最後の投稿ができる。

 LINE BLOG、今までありがとう。
そして、ここを訪れて下さった方、コメント欄で交流して下さった方ほんとにありがとうございました。また、どこかでお会いできますように。