ごはんとみそしるの日記

日々のあれこれ

コールドポテトチップス

 実は、5月末から新しいチャレンジをしている。オンライン英会話を始めたのだ。だいたい週に五回、一回30分、シンガポールの先生から英語を教わっている。

 実を言うと「英会話」は、長年私にとって憧れとコンプレックスをあわせ持つ特別なものだった。いつか話せるようになりたいと思いながら、実力は挨拶がせいぜいという現実💦ずっと自分に言い訳をして、向き合わずに遠くに置いていた。でもこの度、思うところがあって、この眠っていた夢に挑戦することに決め、臆病者の私としてはあり得ない行動力でこのチャレンジを決行した。

 二ヶ月前は、まさか自分がパソコンの画面をはさんで、フィリピンの先生から直接英語を教わることになるとは思ってもいなかった。

 はるか昔に学校で習った英語の単語や文法などはすっかり忘れてしまっているし、相手の先生はほぼ日本語は話せない。当然、通訳もいない。こんな恐ろしい状態に自ら飛び込んだことも、今考えるとあまりに無謀で笑ってしまう。それから2ヶ月、語ると長くなる失敗の数々を経て、最近はなんとか少し先生と簡単なやり取りができるようになってきた。

 先日のこと。There are ~という構文で「冷蔵庫には何がありますか?」という質問をすると、先生は「牛乳とアイスクリームとポテトチップスがあります。」と(英語で)答えてくれた。ちょっと余裕が出てきた私は「私はポテトチップスは冷蔵庫には入れません。どうして冷蔵庫に入れるのですか?」と(英語で)聞いてみた。すると先生は「アリが入らないように、ということと、そもそも冷たいポテトチップスは美味しくて好きなの。」と(英語で、たぶん💦💦)答えてくれた。私は「じゃあ、私もやってみます。」と(英語で)応じ、先生はそのやりとりをとても面白がってくれた。

 私はさっそくポテトチップスを買ってきて、冷蔵庫で冷たくして家族みんなで食べた。英語とは全く関係ないけど、すごくインターナショナル(!?)なことをしている気持ちになった。

 オンライン英会話は今や普通に学校でも小さな子どもでもやっているそうだ。でも、私は勝手に自己満足して大冒険気分に浸っている。それまでは、一生接することなど考えたこともなかったフィリピン人の先生の小さな生活習慣を真似している自分を、今、すごく面白がっている。