ごはんとみそしるの日記

日々のあれこれ

同レベル

 先日、主人と二人、三時間ほど街で時間を潰さなくてはならなくなり、「たまには二人でカラオケでも行くか」ということになった。

 コロナ禍でカラオケはまずいのかな、と頭をよぎったが、いつも濃厚接触の家族と消毒済みのお部屋で歌っても家とかわりないだろうという結論に至り、久しぶりに夫婦水入らずでカラオケを楽しんだ。

 特に相手に聞かせるわけでもなく、懐かしの歌を熱唱したり、最近のJPOPに挑戦したりして二時間ほど。躊躇することなく大声を張り上げ、いいストレス解消になった。

 「あー楽しかった。」と私は会計へ、主人はトイレに向かった。気分スッキリでご機嫌の私は「ありがとうございましたぁ」と元気いっぱいに会計のお姉さんに伝票を渡した。「お忘れものはごさいませんか?」という問いかけに「ハイッ(^o^ゞ」と爽やかにお返事。しかし彼女は数秒後、ちょっと困ったように「あの、本当にお忘れものはごさいませんか?えっと、携帯とか。」

 えっ?

 慌てて、鞄の中を確認すると、確かにスマホがない❕「スミマセン💦スマホを忘れました💦」と恐縮すると、会計の彼女はさらに「どんなスマホですか?」とマニュアル通りに確認作業に入る。「えっと、白くて小さい赤い花がたくさんついたスマホカバーで…」とそこまで伝えると、確認クリアでスマホを手渡してくれた。

 内心、主人がトイレに行っていてよかった、と思った。私の失態を知られずに済んだ。

 しかし、会計の彼女はまたちょっと困ったようにこう言った。
「あのー、もしかしてもうひとつスマホを忘れていたりしませんか?」

えっ👀⁉️もうひとつ?

「もしかして、茶色のカバーの」

 というと、今度はすぐにスマホを出してくれた。紛れもなく主人のだった。

 そのタイミングで主人がトイレから慌てて「スマホ忘れた💦💦」と戻ってきた。

 苦笑い(というか笑いを堪えていたのかも⁉️)している彼女に「お騒がせしました。」とお詫びをし、主人に一連の出来事を説明し、爆笑しながらカラオケ店を後にした。

そして私は、とりあえず二人の老化レベルが同程度だったことに、内心ホッとしたのであった。