ごはんとみそしるの日記

日々のあれこれ

お義父さんへ

前略
 ご無沙汰しております。その後いかがですか?
 お義姉さんから、お義父さんの作った野菜、送ってもらいました。トマト、ミニトマト、なす、ささげ、かぼちゃ、きゅうり。どれも丁寧に袋に詰められ、まるでお店屋さんから届いたようでしたよ。
 今年もお義父さんが作った野菜を食べることができて嬉しいです。結婚してから毎年欠かさず、お米や野菜など実家で作られたものをいただくことができて、ありがたいことだなぁと思います。食卓にのるときには、必ず「これはおじいちゃんところの野菜だよ。」と言って、味わって食べていますよ。今回は、さっそく野菜の天ぷらをたくさん作って食べました。特にささげの天ぷらが好評でした。次の日はかぼちゃやささげの煮付け、きゅうりやトマトの酢の物。食卓にお義父さんの野菜がたくさん並んでいます。
 今年は闘病もあって、畑仕事はきつかったのではないかと思いますが、それでも、こんなにたくさんの収穫があったんですね。最近、うちの人がお義父さんと電話を終えると「父さんはすごいな。」としみじみと言っています。野菜を作ることも、散歩をすることも、自分で生活をすることも「父さんの『誇り』なんだな。」と。一日一日を誇りを持って生活していることに、私たちも教えられているような気がしています。私たちも年をとり、お義父さんの生き方を共感したり尊敬したり、そんな心境になることが多い今日この頃です。

 体調が優れない日もあるとのこと。そばにいない私が言うのはとても心苦しいですが、どうぞ無理をせず過ごして下さい。お義姉さんには感謝の言葉もありません。

 こちらはつつがなく元気にしておりますのでご安心下さい。長男は、仕事にもだいぶ慣れたようで、会話の中に担当する仕事の専門用語が出てくるようになってきました。まだまだ緊張の毎日でしょうが、頑張っているようです。次男はずっと打ち込んできた野球の締めくくりとなる大会に挑んでいます。コロナの影響で試合ができないまま引退になるのでは…と心配していましたが、なんとか大会が開催されることになり、仲間と力を合わせて悔いの残らぬよう力を注いでいるところです。うちの人は悪戦苦闘の日々です。次々と仕事をこなす以前とは違い、うちの人曰く「この仕事は我慢の仕事」だそうで、もどかしい思いをしつつもじっと周囲が熟成されていくのを見守っているようです。

 お義父さんの人生に比べたら、まだまだ序の口、ひよっこの私たちですが、なんとか仲良く元気にやっていますので、これからも応援していてくださいね。

まずは野菜のお礼まで

               草々