ごはんとみそしるの日記

日々のあれこれ

家族旅行のテーマ

  一年ぶりの家族旅行に出発する。主人が、勤続30年のごほうびに三日間のお休みをもらえることになったのだ。この三日間、さてどこに行こう…家族をこよなく愛する主人は、なにかと家族に意見を求め、家族の方も折角だから主人の願い通りに…などと思ったりして計画はあちらに飛びこちらに戻りつしたが、結局、関西方面に向かうことになった。

 旅行が近づいた頃、主人がある提案をした。「今回の旅行中、食べるものは値段を気にせず食べたいものを食べることにしよう。」と言うのだ。えっ、そんなこと言ったって…という顔の大蔵大臣(私)を制するように主人は自慢げに、「そのお金は俺が出すから」と続けた。

 主人が言うには、今回の旅のために月々のお小遣いを貯めてきたのだと言う。決して多くはないお金をこのために…と思うと涙ぐましいが、今回の旅行のためのワクワクテーマを設定してもらい、俄然この旅行への特別感、期待度が上昇していった。

 子どもたちにも趣旨を話し、こちらの懐具合をなにかと気にしそうな長男には「遠慮しないように」と、調子に乗りそうな次男には「物事には限度があるから」と、諸注意を与えた。

 私は…というと、ちょっと反省した。なにかと財布のひもを強く絞めてしまう私。これまでも「せめて旅行の時ぐらい。」と感じさせていたのかな。なので、主人が企画してくれたこのテーマを、感謝を込めて活用させてもらおうと思う。

笑顔いっぱいの旅になりますように。