年末に主人の実家に里帰りし、大学生の長男も合流して家族揃って新年を迎えた。
高齢の義父を連れて初詣でも…と思ったが、義父は「寝正月がいいなぁ。」とやんわりと断った。
それじゃあ、我々だけで裏山の神社にでも行こうか、という話になった。
聞けば、山の頂上付近にある神社で、いい運動になるという。ここで育った主人も、話は聞いたことがあるが行ったことはない、といういわゆる秘境。義父が、山の中腹の神社の駐車場まで案内がてら同行してくれることになり、みんなで出かけた。
駐車場に到着し、神社をさがすと…
かなりの急勾配のさきに鳥居があった。そして、その先にはさらに急勾配の斜面に階段…というよりそれを足掛かりに登ってきなさい、という大昔的なスタンスの岩がボコボコ…。
「いい運動になる」というレベルではなく、まさに「修行」そのもの😨
少々怯んだが、せっかく来たんだし…と登り始めた。いや、正確に表現すると、片手にそこに置かれていた杖用の竹棒を持ち、もう一方の手で岩をつかんで、「よじ登って」いった。
しかし、数メートル上がったところで(もはや距離ではなく高さ😅)高所が苦手な上に滑りやすい靴を履いていた長男が、こんなところで命を落とすわけには…とギブアップ宣言をした。すると、いつもは兄に頼りっきりの次男が「じゃあ俺が付き添う❗」と、登る以上に危険を伴うそこからの下山の同行を申し出た。
主人と私の「昭和組」は、ここで諦めるのはどうも悔しい、というその一心で先に進むことにした。下山する次男が、「お母さーん!気をつけてよーっ‼️」と何度も叫んできたのが、今となってはその鬼気迫る状況を物語っていたと思う。
こんなところとは思いもよらず軽率に手に持っていたバックは、とても持っていられなくなり、主人が持ってくれた。先手を行く主人が足場を確認してくれ、「この岩は不安定だから気を付けろ」とか「ここは滑るぞ」などと声をかけてくれる。私は本気で命の危険を感じつつも、どこかで開き直り、もっと恐ろしいことになるであろう下山のことは考えず、ひたすら「安全な一歩」を確保することに集中した。
ひたすら山肌にしがみつきながら無心の一歩を重ね、やっと、目指していた神社に到着した。
疲れや恐怖はぶっ飛び、とりあえず達成感に浸った。新年早々こんな思いをして、この絶壁⁉️を登りきったのだから…。
(写真ではあの傾斜度は伝わらない💦💦)
ふっと、気を緩めて周りを見ると…
あれ?
とても歩きやすい登山道が😱❕❕
そこから小学生位の女の子が、元気にこちらに向かって登ってきているのが見えた💦
あったのか、登山道…😰
帰りは当然、その道で下山した。
どうやら鳥居をくぐる前に横道があったようなのだが、我々はそれに気がつかず、鳥居をくぐって一直線に上に向かって神社に向かったようだ。
あとから調べると、長野県の虚空蔵山岩屋神社に向かう「伝説の直登りコース」と書いてあった😅
新年早々やらかしてしまったが、家族揃っての笑い話ができたと思えば、今年の門出は明るい、と前向きにとらえようと思う✌️
このチャレンジの筋肉痛は、多分明日やってくるので、たっぷり余韻を味わいます(笑)
皆さま、こんな私ですが、どうぞ今年もよろしくお願いいします🙇