今朝、テレビのニュースを観ていた次男が
「『全身打撲』ってつらいよね。」
と言った。このザックリしたしかも唐突な感想がいかにも次男らしいのだが、ジワジワとその感覚が伝わってきた。
『全身打撲』という言葉のイメージが、彼にとってはとても怖ろしかったのだろう。ちょっと机の角に足をぶつけたような「打撲」でさえ痛いのだ。ましてや「全身」となったらどんなにつらいことだろうと…。
そんなことを考えていたら、自分も幼い頃『お腹をこわす』という言葉がとても怖ろしく感じていたことを思い出した。蛙のように膨らんだお腹が、パンッと破裂するイメージがどうしても浮かんでしまうのだ。「いつか私もお腹をこわしたらどうしよう…」と不安を感じながら過ごしていた。
いつの間にか、そのことは忘れてしまっていたが、数十年の時を経て蘇ってきた。
興味を持って「全身打撲」を調べてみると、比較的軽傷な複数箇所の打撲(のみ)の状態とのこと。「全身」をイメージしている次男の感覚とはちょっと違うようであるが、彼がイメージした『全身打撲』も、ちょっと心の中にとっておいて欲しいなあと思った。いつか蘇ったときに、今の私と同じような、ちょっと不思議な感覚を感じるのではないかと、そんな期待を込めて。
※検索したら、もっと悲惨な状態の隠語として「全身を強く打って」と使われることがあるという説も。知りませんでした💧