ごはんとみそしるの日記

日々のあれこれ

田中さま

 昨年書いたこのエッセイを読んだ方が、ご自分の経験と重ねあわせて手紙をくださった。そのお礼をしたためた手紙の下書きを、自分の記念にと保存して(投稿せず下書きとして)おいたのだが、LINE BLOGの消失と共になくなってしまうのは惜しい気がしたので、投稿して「保存」することにした。

 いただいたお手紙は、再会の度に握手をして別れた叔父さんとの想い出を綴った素敵なエッセイだった。


拝啓
若葉青葉の候、いかがお過ごしでしょうか。
この度はお手紙ありがとうございます。私の文章に、ご自身の大切な思い出を重ねて下さったこと、それをこのような形で伝えてくださったことがとても嬉しく、幸せを感じております。

お手紙から、田中様と叔父様との思い出の場面が浮かび、その絆が伝わってきました。そして、「握手」に込めた相手への思いはずっと残り、継がれていくのだなぁと感じました。

先日、父の四十九日の法要があり、息子は父の骨箱を右手で撫で、「握手」をして帰ってきました。彼にも、父が毎回「握手」に込めた思いが継がれていくと思います。自分を大切に思ってくれていた人のぬくもりを、ずっと忘れずにいてほしいと思います。

 田中様のお手紙は、父からのプレゼントだったのかもしれないと、そんな風に感じております。本当にありがとうございました。

 最近はメールの手軽なやりとりに慣れてしまい、久しぶりにお手紙を書かせていただきました。乱文乱筆、どうぞお許しください。
時節柄、どうぞお身体ご自愛下さいますように。
              敬具