ごはんとみそしるの日記

日々のあれこれ

いでたち

 この街に、お手軽に利用できるトレーニング施設があることがわかった。運動不足解消とダイエットのために…とそそくさ行ってみると、充実した施設のわりには混雑もしていなくて(どちらかと言えば閑散と😅)アドバイスして下さるスタッフの方も親切で親しみやすい雰囲気…。よしっと思い切って年間パスポート券を購入した。
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 見るからにアスリート、という人もいれば退職後の習慣に、というような方もいて、どんな人もウエルカムなのが嬉しい。…しかし、やはり通い慣れた他の方と私ではちょっと「いでたち」が違うような…💦

 ジムでのトレーニングなど15年ぶりの私は、15年前のジャージに貰い物のTシャツ。ジムのファッションというよりはおばさんの寝間着風である。他の方々のフィットネスウェアとは明らかに違う。そのことにちょっと引け目を感じ、ヤッパリ見た目から固めるべきか…と少々気後れしていた。

 そんな中、普通のスラックスにトロイのポロシャツをインして、これまた普通のベルトをしめている(要するにモロに普段着っぽい)高齢の男性を見つけた。とてもスローなペースでステップマシンに取り組んでいる。次のマシンに移動する際もちょっと前傾姿勢で足取りもゆっくり…。大変失礼ながらどう見ても「弱々しい」イメージだった。私は勝手に親しみを感じ、「あんな普段着でマイペースでやってる人もいるんだなあ。」と心強く思った。

…と、その男性は腹筋台にいき、これまたゆっくりのペースで腹筋を始めた。私は軽くビックリして「うわぁ、おじいちゃん、頑張るなぁ。」と思って、ジロジロ見ないように気をつけながら、ウォーキングしつつ視界の隅にその男性を入れていた。

 すると!その男性は、今度は腹筋台の片側をかなりの高さの踏み台に乗せると、急勾配のその腹筋台で、同じような規則正しいゆっくりのテンポで脇腹強化の腹筋を軽々と始めたのである!

 私はかなりの衝撃を受け、その様子を呆気にとられて凝視してしまった。これはテレビのドッキリではないかと、半分本気で思った。ヨボヨボ(失礼💦💦)に見えていたおじいちゃんは、スーパーおじいちゃんで、やせ細って見えていた腕は、余計なぜい肉がそぎ落とされた鍛え抜かれた腕で、「ゆっくり」も意味のあるものだったのだ。

 その後、これまた規則正しいリズムで懸垂を始めた様子を見ても、私はもう驚かなかった。ただただ、お見事!あっぱれ!という感動と、「大変失礼しました🙏」というざんげの気持ちで、見入っていた。

 そして、寝間着風のいでたちだろうがなんだろうが、まずは頑張りましょう、と自分を励ましたのだった。